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理解しておきたいjcss校正制度の仕組み
JCSSと言いますのは、ISO/IEC17025及び計量法関連法規の要求している項目をベースにして、校正を現実に遂行するスキルを校正事業者が有している事を審査しエントリーする制度になります。
登録業者についてはJCSSのシンボルがセットされた校正証明書を発行することができ、シンボルがある校正証明書は校正事業者のトレーサビリティ並びにスキルが有る事がひと目で見極められる証になります。
jcss校正の利点として、世界的に通用する事があげられます。
校正事業者の中にあっても、国際MRA対応認定事業者になればILAC-MRA、IAJapanのシンボル有りの校正証明書を発行出来るようになります。
こちらの校正証明書についてはILAC、APLACへ加入していれば海外でも有効ですので世界的にも通じます。
JCSSの計量法トレーサビリティについては、計量法に準じて国内の計量計測システムの主体となる校正事業者登録制度及び計量標準供給制度より形作られています。
校正事業者登録制度については測定器の校正もしくは標準物質の値付けを実施する者は、測定器及び国家計量標準とを繋ぐ信憑性確保に留意する事が求められ、必要な設備及び校正スキルを有する事が審査によって認められた事業者だけ要求項目を充たしていれば国へとエントリーされることになり、証明書の発行など校正に関する業務を行ないます。
エントリーされる事業者への基本的な要件は、国際電気標準会議及び国際標準化機構が定めている校正期間に関しての基準であるISO/IEC17025:JISQ17025と同じであり、登録されている事業者が発行する証明書は、認定事業者の証明書と同じで、世界共通の証明として通用します。
jcss校正を踏まえての測定の確実性を確保するためには、測定方法及び適切性のどちらも確保することが求められます。
測定器の正確性を得るには、測定器の使用者は、購入時に目的に見合った信頼性の高い測定器を選ぶと同時に、測定器の一定期間ごとの校正及び保守点検が必要となります。
また、適切性を得るには、試験のサンプル採取、あるいは分析プロセスのチェックなどに基づき、適正に測定を行う事が必須です。
測定器の校正及び重要性に関しては、広範囲な分野の中で確かな計量を得る為、計量のスタンダードな特定標準物質並びに特定標準機を国家計量標準として定めています。
また、測定器についてはセンサーの経年劣悪化並びに電子回路のトラブルなどが起因して、測定値が適正に得られないケースがある事から、測定を行う者は日頃の点検に加えて一定期間ごとの保守点検や校正が求められます。